「プラットフォーム・エンジニアリング」は流行るか?!
これまで何度かガートナー社の各種ハイプサイクルをご紹介してきましたが、12月に入ってソフトウェアエンジニアリングのハイプサイクルの発表がありました。
「ソフトウェア・エンジニアリングのハイプ・サイクル:2023年」
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20231204
キー項目として、以下の3つが挙げられています。
1. AI Coding Assistants(AIコーディングアシスタント)
2. AI-Augmented Software Engineering(AISE:AIで拡張されたソフトウェアエンジニアリング)
3. Platform Engineering(プラットフォーム・エンジニアリング)
コーディングアシスタントに関しては、すでに使っている方も多いのではないでしょうか。途中までコードを書くと、残りを補完したり、書き方が分からない部分に関しては、テキストで説明するとコードを提案してくれるといったものです。
私自身もヘルプを検索して調べるよりは、Copilotなどにリクエストする方が効率がよさそうなので多用するようになりました。
「プラットフォーム・エンジニアリング」については、個人的にはなじみのなかった言葉でしたが、ここ最近の勉強会などで見かけるキーワードです。インフラとアプリケーションが切り離されていた時代から、クラウドネイティブの時代になって、コンテナ管理やサーバーレスサービスの利用などで、開発者の責務とされる領域が広がりました。結果、開発者が多くの事を気にする必要が出てきて、生産性の低下を招きかねないというものです。
「プラットフォーム・エンジニアリング」は、これらの開発者の認知負荷を下げるための営みです。新しく出てきた名前ですが、いままで行ってきた活動に改めて名前がついたという感じでしょうか。
この辺りに関しては、CodeZineの解説記事をご覧ください。
Platform Engineeringとは何か? なぜ注目されているのか(CodeZine:要ログイン)
https://codezine.jp/article/detail/18752
先のガートナー社の発表でも今後のインフラ周りのキーワードとして取り上げられています。
Gartner、今後のインフラストラクチャの構築と運用には、ジェネレーティブAIやインフラストラクチャ・プラットフォーム・エンジニアリングの実践と人材の強化が重要であるとの見解を発表
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20231212
2023年は開発へのAI利用が進みましたが、来年は運用へのAI利用が進みそうですし、
一段とインフラ周りの進歩が見られそうです。