USビッグテックでリストラ始まる
1/23(月)に弊社のユーザー会”Kompass”を開催しました。
まだコロナ8波のご時世ですので小規模な集まりとなりましたが、システム運用に関して有意義な意見交換が出来たと思います。
次回は春先に企画する予定ですので、機会がございましたらご参加ください。
最近のIT業界で大きなニュースと言えば、USテック企業における大規模リストラが挙げられます。
マイクロソフト社でも1万人以上のレイオフの発表がありましたが、GAFAを始めとした大手IT企業だけでも15万人を超えたとも言われています。
USはこれから本格的な不況に突入する近未来が見えているわけですが、日本も遅ればせながら物価高が始まり、無傷で済むとは思えません。
また、これだけの規模で人の入れ替わりが起こるとなれば、システムの運用はITSMツールに頼らないと厳しいと思いました。
日本でなかなかITツール導入が進まないとか、入れるにしても個別カスタマイズが多いというのは、相対的にレイオフの機会が少ないため、個別業務が増大しても社内ルールを把握している人がいることも大きな要因でしょう。
自分も以前に某外資企業に転職活動した際には、「**の利用経験があること」といった具体的なソフトウェア名が指定されておりました。
つまり、業務がそれらのシステムの枠組みで設計されている事を意味しています。
「業務を仕組みで解決する」とは良く耳にしますが、まず一般的な業務フローの設計と、それを支えるルールやシステムに落とし込んでいくプロセスを指すのだなあと腑に落ちたわけです。
典型的な日本の企業ですと、そもそも業務フローが曖昧だったり、既存業務をベースにして、新しい要素を足し込んでいくケースが多いように感じます。
そして、既存の効率の悪い業務のサポートに引きずられて生産性を落としているケースも多いのではないでしょうか。
「Faxはまだ使っている人がいるから・・・」などと、既存の処理を維持しつつ、新しい業務が加わるだけで効率アップどころか逆にやることが増えて効率を落とすシステム導入も散見されますし、システム導入の際のコストアップ要因にもつながります。
個人個人の業務の遂行能力は決して劣っているとも思わないのですが、「日本は生産性が悪い」「日本はなかなか給料が上がらない」といった原因の背景には、大規模リストラがあっても破綻しないような業務設計やシステム導入にも、大きなヒントがあるのではと考えています。