IT業界での燃え尽き症候群
IT業界でしばらく働いておりますが、いわゆる”バーンアウト”、燃え尽き症候群で戦線離脱していく同僚、クライアントをしばしば目にします。
私自身も燃え尽き気味の時期がありましたし、出社しなくなった同僚の状況確認で自宅訪問なども何度か行ってきました。
他の業界でも時々耳にしますが、IT業界は特に多い印象があります。
バーンアウトの原因としては、肉体的、精神的疲労が挙げられます。
職場環境にもよりますが、慢性的な長時間勤務、度重なる障害対応など、業務負荷は高い傾向はあるでしょう。
海外の記事ですが、ちょうど燃え尽き症候群に関して記載してた記事を読みまして、ご紹介したいと思います。
Why IT growth is only leading to more burnout, and what should be done about it
(なぜITの成長は燃え尽き症候群を増やすだけなのか、そしてどうすべきか)
https://www.zdnet.com/article/why-it-growth-is-only-leading-to-more-burnout-and-what-should-be-done-about-it/
主にインシデントによる損失を論じているわけですが、調査結果では半数以上のIT管理者が、発生しているインシデントの量が対応可能な範囲を超えていて、これが従業員を消耗させている。また、これらに組織的な支援がなく、経営陣はこれらのインシデント対応にかかるリソースやコスト、チームの状況が把握できていないということです。
対策として10人中9人が、効果的にインシデント対応が進んでいるのが自動化が進んでいる企業であり、調査を行った Andy Thurai氏は、バーンアウト、アラート疲れを削減するために、次のような行動を提言しています。
・ 作業の自動化。また、これらの作業の前後の修正手段の提示
・ 教育・トレーニング
・ 事業部門を巻き込んだ顧客対応プラン
・ インシデントに関するチーム対応環境の作成の自動化
システム運用やセキュリティー担当は恒常的にストレスレベルが高い職種ですが、勤務時間を極力減らし、精神的負担を下げるないと、担当者の心身の健康を害して生産性の低下や職場の離脱につながります。人材不足も顕著な昨今、いかにさまざまな作業の効率化・自動化の重要度は高まっていると感じます。