運用スタッフの大部分はリモートワークへ
こんにちは、フィックスポイントの冨です。
昨年の暮れに公開されたGartner社の記事”Gartner Top6 Trends Impacting Infrastructure & Operations in 2021″は、今年のシステム運用の技術トレンドを占う意味で興味深いものでしたが、@ITにて翻訳記事が掲載されています。
Gartner Top6 Trends Impacting Infrastructure & Operations in 2021
https://www.gartner.com/smarterwithgartner/gartner-top-6-trends-impacting-infrastructure-operations-in-2021/
2021年のインフラストラクチャ&オペレーションに影響を与える6つのトレンド(@IT)
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2102/26/news020.html
「6つのトレンド」を拾ってみますと、以下の項目が紹介されております。
トレンド1:場所を問わないオペレーション
トレンド2:最適なインフラストラクチャ
トレンド3:オペレーション継続
トレンド4:コアモダナイゼーション
トレンド5:分散クラウド
トレンド6:重要なスキル vs. 重要な役割
昨年のコロナ禍では、リモートワーク推進をはじめ、働き方が大きく見直された1年でした。記事によると、システム運用を担当する90%以上は、2023年末までにスタッフの大部分がリモートワークになると予測しています。リモートワークへのシフトは前提として、どのように場所を問わない運用業務を回していくか。またそれらを効果的に運用していくには、どのようなアーキテクチャーを選択すべきかという観点に、論点が移っているように思えます。その他、自動化・ゼロタッチ、分散クラウド、モダナイゼーション など、従来からの課題も継続しています。
コロナ禍が一段落したら再びオフィス勤務に回帰する傾向も見られますが、トレンドに逆行しているとも言えますね。
ヒアリングをしていると、契約の都合上やセキュリティー上、スタッフの住宅事情など様々な理由で、スタッフの半分以上がオフィス勤務を継続している現場も、まだまだ多い印象があります。
弊社も昨年4月に「オペレーションセンター出社ゼロ構想」を発表してから、そろそろ1年が経とうとしておりますが、まだ道のり半ばといった所です。しかし定型業務の自動化はかなり進んだお客様もおられ、システム運用担当の社員の出社が平日業務時間のみになり、夜間シフトを廃止した現場も出てきました。
今年もまだまだ落ち着かない情勢ですが、改善を進める良い契機と捉えるべきでしょう。逆にうまくシフト出来ないと、相対的に競争力が低下しかねない状況とも言えそうです。