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Column

2021/04/14

お勧め書籍「運用改善の教科書」

こんにちは。フィックスポイントの冨です。

 
開発と比較するとシステム運用に関する本はだいぶ少ないのですが、以前にご紹介した「運用設計の教科書」の続編ともいうべき「運用改善の教科書」が発売されました。
 
運用改善の教科書 ~クラウド時代にも困らない、変化に迅速に対応するためのシステム運用ノウハウ
 
https://www.amazon.co.jp/dp/4297120704
 
システム運用の業務に関して網羅的に書かれている「運用設計の教科書」は、それだけでも非常に貴重な本でしたが、本書は運用ルールの見直しの進め方、自動化の導入に向けた考え方、オンプレと比較してクラウドサービスでの運用をする際の留意点、チーム組成から評価まで、幅広く運用現場の見直しについて説明されています。クラウド運用からCI/CDの導入まで、最近までの運用周りの大きなトレンドを考慮に含めつつ、ドキュメント整備の重要性、業務改善活動の具体的な考え方や進め方がまとまっており、非常に読みやすく、リファレンス本としても有用だと思います。
 
弊社のような自動化ツールベンター視点では、自動化ツールの紹介としてRPAとローコード開発プラットフォームの紹介に留められており、弊社のKompiraやAnsibleのようなツールについては説明が薄い点が残念な所ではありますが、業務の整理後に自動化を実装していく際の優先順位の考え方などは参考になると思います。
 
従来型のシステムは事業の裏を支えるバックエンドの意味合いが多かったのわけですが、最近のDXの流れも含め、サービスのデジタル化が進んで顧客接点がデジタルになっていくと、システムの作り方も変わり、システム運用に求められる要件もまた 変わっています。
 
今の段階でクラウド運用されている方にしてみれば、「当たり前だろ」といった内容についても、特にこれまでオンプレ運用がメイン だった人は、クラウドではプラットフォームの運用状況のモニターや、頻繁に行われるプラットフォーム側の機能変更への対応、さらには課金管理など、オンプレには無いクラウド特有の運用タスクなどは参考になるのではないでしょうか。
 
例えば、ハードの制約がなくなった分、これまでは存在しているハードをトラブルがあっても直して使い倒すといった発想から、ダメなノードは切り捨てて新しく作り直すのが正解といった考え方は、オンプレ運用がメインの人には思いもつかない方法論に聞こえるのではないでしょうか。
 
実務の現場に落とし込むには、運用しているシステムの要件や、SEの量・質など、個別に考慮しなければいけない要素も多々考えられますが、これから業務改善に取り組んでいこうと思われる人・組織にとっては、まずは頭の整理になりそうな良著と思います。

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