以前にもご紹介したことがある「デジタルスキル標準(DSS)」ですが、2023/8/7に改訂版「デジタルスキル標準ver.1.1」が発表されました。
これはDXの推進に伴い、推進する側や専門性を持った人材の確保・育成の観点から、各職種に必要と考えられるスキルセットを提案しているものです。
ビジネス推進からデザイナー、セキュリティー関係までいろいろなデジタル分野のスキル標準が掲載されております。
スキルアップのための学習の指針としての補助線として利用できます。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about.html

この改訂版では主に「生成AI」対応に関して変更を行ったとのこと。
”改訂点はP18の「デジタルスキル標準の改訂＜要旨＞」の通り”とありましたが、Webページでも見られます。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about_dss-l.html

「生成AI (Generative AI)」とは具体的には「ChatGPT」や「Midjourney]などのように、大量データを学習させることで、文章、画像、動画、音楽などのコンテンツを生成する技術です。
（AIへの）指示（プロンプト）の手法、利用に伴う注意点（情報漏洩、法規制など）に関しても、現在進行形で変わってきているわけですが、これらも追いかけていかないと劣後するぞというIPAの意思表示ですね。

この辺りのAI研究の動向に関しては、最近見た中では、科学技術振興機構のレポートが良かったです。
ちょっと長くて歯ごたえありますが、論点や提言などがまとまっていますので、動向ウォッチされている方にはお勧めです。

人工知能研究の新潮流２　～基盤モデル・生成 AI のインパクト～
https://www.jst.go.jp/crds/pdf/2023/RR/CRDS-FY2023-RR-02.pdf

既存業務の効率化から新規ビジネスのタネまで、「生成AI」は話題に事欠かないですね。