DXとアジリティ
こんにちは。フィックスポイントの冨です。
東京オリンピックも終わりました。開催の是非については紆余曲折ありました。
ただ、スピード、パワー、テクニックと、世界のトップクラスのパフォーマンスを目の当たりできる稀有な機会としては、意義があったのではと思います。
さて、スポーツには、“速さ”を3種類に分類する”SAQ”と呼ばれる概念があります。
“S”は直線的なスピード(speed)のことで、短距離走におけるトップスピードの速さがこれに当たります。
“Q”はクイックネス(quickness)で、止まった状態からの反応の速さと3歩目ぐらいまでの瞬発的な速さのことです。
“A”がアジリティ(agility)で、運動時に急な減速や方向転換などを正確に行える能力を言います。
最後のアジリティは、システム運用・開発においては”アジャイル開発”から耳にされた方もいらっしゃるでしょう。
最後のゴールイメージを固めて、開発をすすめる”ウォーターフォール開発”とは対称的に、
開発中・リリース後のフィードバックを受けて、軌道修正を繰り返していく開発手法です。
ビジネス分野における”アジリティ”とは、自供環境や状況の変化に対応する素早さ、柔軟さを意味します。
これは、まだまだ耳にする”DX”の、重要なポイントの1つです。
つまり何故ビジネスを”デジタル”に”トランスフォーム”するのかといえば、情報をスピーディーに流通、処理する
基盤を整えるとともに、柔軟に変更できるソフトウェアによる事業環境やマーケットの変化に対応できる
アジリティの確保という意味もあります。
「ビジネスはスピードが命」とはよく言われますが、ここでの”速さ”は状況を判断して空いたスペースに
素早く走り込むサッカー選手のように、「的確な判断×行動の素早さ」のアジリティの高さが求められます。
合わせて、CI/CDや自動化のように、素早く変えるための仕組みも整えるのがキーポイントといえましょう。