2025年の自動化予測
10月になっても台風が発生したりと、今年の夏も長かったなあと思いきや、11月に入ってから一気に寒さが増してきました。周りでも体調を崩す方を多く見かけるのですが、皆さまもご自愛ください。
11月に入ると、そろそろ年末・年度末を意識し始める時期です。技術者向けのアドベントカレンダーの募集とか見ますと、来月にはクリスマスか・・・という気分になりますし、早いところは来年度の計画に着手し始めるところと思います。
コンサル会社も2025年に向けた展望を発表しています。その中で自動化に関する記事を取り上げてみたいと思います。
Gartner、2025年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドを発表
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20241028-techtrends
2025年、AIによる「自動化」に関する予測トップ3(Forrester社)
https://forbesjapan.com/articles/detail/74826
https://www.forrester.com/predictions/
両者ともAIの重要性は強調しつつ、その利用に関してはリスクと効率のバランスの取り方や適用範囲に関しての考察は興味深いものがあります。現状は”Copilot”に代表されるような、従業員の作業支援アプリが中心となっています。作業の自動化についても、いわゆるルールベース、決定論的な手続きの自動化実装が中心になっているところが、将来的には設定された目標達成のためのプロセスを自律的に策定、それをエージェント型のAIと協調して進めるための開発・導入が進んでいくのではという未来予想です。また単機能型のロボットから、環境を検知してより複雑な状況に対応できるような多機能型のスマートロボットの開発が進むであろうと予測されています。
AI技術自体も特定のタスクを処理する特化型のAIから、AGI(汎用人工知能)への発展・実現が進められており、それに伴ってAIに任せられる業務も広がっていくものと思われます。これらのシステムがある程度、信頼できると評価された段階では、現在の自動化実装とは違った形になってくるのでしょう。例えばシステム運用でのアラート処理は、内容に応じた対応処理の仕訳けのために莫大な数のルールを設定されている現場も散見されますが、これがアラートやログの内容からシステムの状態を評価し、通知先の判断や連絡、一時対応処理などをAIが自動的に判断してくれるようになるのかもしれません。