約7割が「IT人材ゼロ」
Zenken社が2024年9月に実施した、日本の中小企業の経営者を対象としたアンケート調査によると、日本の中小企業の約7割が「IT人材不足」に直面していることが明らかになりました。
約7割が「IT人材ゼロ」…日本のIT人材不足が深刻化。経産省が予測する“2030年までの未来”【経営者アンケート】
https://news.yahoo.co.jp/articles/93958296032e9e39f8e56d17bdea514c0aadfdfb?page=1
日本国内のIT人材の不足については、経産省のDXレポートでも2030年に最大79万人が不足するとの予想もありますが、「一人情シス」どころか担当者が不在という、人不足の状況は改善していないことがうかがえます。対策としては「採用をがんばる」という事ですが、なかなか苦戦しているようです。これは中小企業に限らず、大手でも採用は難しくなっているという声も聞きます。
中小企業に限って言えば、会社の規模感にもよるのですが、自分の肌感覚では色々なケースがあると思います。
IT導入が必要と考えて採用も頑張っているが人が来ない
本業に直接関係ないIT担当者を抱えている余裕が無い
テクノフォビア的な感覚があり、IT導入にそもそも抵抗感がある
たまたま私がボランティアでサポートしている某難病患者会でもオンライン決済システムのトラブルで「大変だからすぐに来てくれ!」と呼ばれたりもしましたが、やはり専任のIT担当者は不在なのです。またコロナ対応の医療者間での情報共有に関しても、「そんな簡素な仕組みで回していたの?!」と驚愕するレベルでした。
コロナ禍でも国・自治体レベルでのシステムも貧弱で、担当の方々も相当に尽力されていたと聞きますが、FAX手書き転記や各種のデータが揃わずに給付金の対応がいうのは記憶に新しいところです。「デジタル敗戦」と揶揄されたりもしていましたが、IT人材も経営資源として取り合いの時代になってきたようです。
ここでさらにAIの業務利用という潮流もあり、どうなっちゃうのという感じですが、人材に関しては育成するしかないわけですね。