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Kompiraの機能 Kompira上のデータをバックアップする(その1)
ジョブフローや各種のKompiraオブジェクトを作成して自動化していると、ジョブフローの書き換えの際の予備やシステム障害に備えたバックアップを取得しておく必要が出てきます。本記事ではエクスポート/インポート機能を利用して、Kompira上に作成したデータのバックアップ/リストアをする方法をご紹介します。
動作確認環境
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Kompira | 1.5.5.post7 |
LinuxOS | CentOS7.8.2003 |
オブジェクトのエクスポート
まずはエクスポート機能を利用して、バックアップ用のファイルを取得する方法をご紹介します。
オブジェクトを1つだけバックアップする場合には、オブジェクト名を右クリックして「エクスポート」を選択します。
「オブジェクトのエクスポート」ダイアログが表示されますので、対象オブジェクトが選択されているのを確認して「エクスポート」ボタンをクリックします。
次はブラウザによって異なりますが、「kompira_export.json」という名前のファイルをダウンロードするように確認が行われます。必要に応じてダウンロード先のフォルダを変更したり、ファイルの名前を変えてください。
ダウンロードしたファイルはJSON形式のテキストファイルです。内容はメモ帳などのテキストエディタで確認する事が出来ます。
この「kompira_export.json」ファイルを適当なフォルダ等に移動して保管しておいてください。ダウンロード時のファイル名は固定です。(ブラウザによっては既存のファイルがある場合には「kompira_export(1).json」のような命名規則で別ファイルで保存されます)拡張子以外は名称を変更しても構いません。ファイルを取得した年月日などを付けても良いでしょう。以後は「バックアップファイル.json」という名前に変更したとします。
上記の例ではディレクトリ型のオブジェクトを選択してバックアップしましたが、この場合には階層下にあるオブジェクトもまとめてバックアップされます。
複数オブジェクトのエクスポート
複数のオブジェクトをまとめてエクスポートする場合は、エクスポートしたいオブジェクトについて、画面左側のチェックボックスを選択し、「その他」->「エクスポート」を選択することでエクスポートを行うことができます。
以後はオブジェクト1つのエクスポートの場合と同様に確認ダイアログが表示されますので、クリックして進めてください。
オブジェクトのインポート
続いてバックアップしたJSONファイルを利用してオブジェクトのリストアを行います。こちらの場合も2通りのやり方があります。
(1) リストア先となるKompiraのディレクトリオブジェクトの名前を右クリックして「インポート」を選択します。
(2) 「オブジェクトのインポート」ダイアログで、バックアップしたJSONファイルを選択して、「インポート」ボタンをクリックします。
例えば「ジョブフローを修正している最中に動きがおかしくなったので元に戻したい」というようなケースでは、ここで「既存オブジェクトを上書きする」のチェックを有効にしてください。
(3) インポート処理の結果は画面上部に表示されます。各項目の意味は以下表の通りです。
フィールド | 説明 |
---|---|
created | 新しく作成されたオブジェクトの数 |
updated | 上書きされたオブジェクトの数 |
skipped | (上書きされずに)スキップされたオブジェクトの数 |
warning | 何らかの警告が出たオブジェクトの数 |
error | インポートエラーとなったオブジェクトの数 |
warning, errorに値が入っている場合には、何らかの不具合が生じている可能性がありますので、リストアされた結果をご確認の上、必要に応じて再度処理を行ってください。
warning, errorの詳細については、Kompiraがインストールされているサーバの/var/log/kompira/kompira.logを参照してください。
※インポートする際にエラーが発生する場合、以下のような理由が考えられます。
・書き込み権限がないディレクトリにインポートしようとしている。
・インポートした結果、オブジェクト数がKompiraのライセンスで規定された数を越える。
・エクスポートした際のKompiraのバージョンとインポートするKompiraのバージョンが異なる。
またインポート処理は、選択したディレクトリ直下に作成される点にご注意ください。上記のケースではバックアップは「/root」ディレクトリで「ジョブフロー」ディレクトリーをエクスポートしました。
そして「/root/ジョブフロー」ディレクトリを選択してインポートすると、下図の様に「/root/ジョブフロー/ジョブフロー」と展開されます。つまり、上書きで戻したい場合には1つ上のディレクトリーで「/root」を選択してインポートする必要があります。
またエクスポートした場合と同様に、上部の「その他」->「インポート」を選択してインポートを行うこともできます。この場合、表示されているディレクトリ自体がリストア先となります。
スタートガイド
Kompiraジョブフローの基礎
ジョブフローの簡単な例
Kompiraの機能
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- フィールド修飾子でフィールドの入力内容に制約を設ける
- Kompiraでの文字列のパターンマッチング
- Kompira上でWikiページを作成する
- スケジューラを使って定期的にジョブを実行する
- ジョブフローを実行するフォームを作成する
- テーブル内の情報を選択して処理を実行する
- ジョブフローに権限設定をする
- ジョブフロー画面の各種設定
- Pythonで記述された処理をKompiraから呼び出す
- Kompiraオブジェクトのプロパティ,メソッド,フィールドを扱う
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その1)
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その1)
- Kompira上のデータをバックアップする(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その3)
外部との連携
-
- Prometheusからの通知をKompiraで受信する
- Kompira cloud Pigeonを利用した通知電話の利用
- ネットワーク機器へのコマンド投入
- KompiraからWindowsGUIアプリケーションを操作する (1/2)
- メールを送信する
- メール受信をトリガーにしてジョブフローを実行する
- アラートメールをフィルタリングして転送する
- チャネルを利用して外部システムからデータを受信する
- Webページから内容を取得する
- Redmineへ新規チケットを登録する
- Redmineでのチケット作成をKompiraに通知する
- Kompira REST APIを利用して外部からジョブフローを実行する
- Kompira REST APIを利用して外部からオブジェクト情報を取得する
- KompiraからSlackに通知する
- Slackでの投稿をKompiraに通知する
- KompiraからTwilioで電話をかける
- Zabbixからの通知をKompiraで受信する
- syslogをKompiraで受信する
- snmptrapをKompiraで受信する
- KompiraでExcelファイルの読み書きをする
- KompiraでGoogle SpreadSheetの読み書きをする
- Active Directoryから情報を取得する
- Active Directoryにユーザーを登録する