Kompira

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ユーザー
インタビュー

User Interview

ユーザー

株式会社ユニリタ

導入時期

2016年~

自社サービスにKompiraシリーズを組合わせ、提供価値を拡大。
「煩雑な手作業を効率化したい」という顧客のニーズを解消。

株式会社ユニリタ様

ユニリタ様は、「システム運用」と「データ活用」を強みとする、自社開発パッケージソフトウェアメーカーです。自社製品であるサービスマネジメントプラットフォーム「LMIS」に、「Kompira Enterprise」「Kompira Sonar」をOEMとして導入されています。また「Kompira AlertHub」と連携することで、監視アラートの自動取り込みも行っていらっしゃいます。
今回は、これらのKompiraシリーズで解決したかった顧客のニーズと、導入のメリットについてお聞きしました。

  • クラウドビジネス本部 
    サービスマネジメント部 部長
    長岸 厚司様

  • クラウドビジネス本部 サービスマネジメント部 デザイン&デリバリグループ
    グループリーダー 兼マーケティング&セールス エグゼクティブ 澤田 大輔様

  • クラウドビジネス本部 サービスマネジメント部
    デザイン&デリバリグループ
    高橋 栄様

解決
したかったこと

「可視化」「標準化」「自動化」の「自動化」を
実現できる製品を探していた

Kompiraシリーズを導入することで解決したかった課題は何でしたか?

長岸:弊社が提供する「LMIS」は、ヘルプデスク機能を中心としたサービスマネジメントプラットフォームです。対象はIT部門で、情報がきちんと集約されていないとか、手順が統一されていないとか、証跡が残っていないなどといったものを集約してマネジメントすることで、サービスのライフサイクルを回して行くことを目的としています。
「可視化」「標準化」「自動化」をコンセプトとしていますが、「可視化」「標準化」は実現できていたものの、「自動化」は十分に提供できているとは言えない状況でした。そこで自動化の部分をKompira Enterpriseで解決しようと考えたのが導入のきっかけです。

お客様に自動化のニーズがあると気付かれたのはどのようなきっかけですか?

長岸:自動化のニーズにはずっと以前からありました。
例えば、情報を集約してマネジメントする機能は十分に備わっていても、その元となる情報を人手で収集して、一つ一つ入力していくといった課題がありました。
情報の集約や活用はLMISが得意とするところですが、Kompira Enterpriseのような製品でその前の部分を自動化することで、お客様に利便性を提供できるのではないかと考えたのが導入のきっかけです。

Kompira Sonarも導入されていますが、構成管理を自動化したいというご要望も多くありましたか?

澤田:ある程度のサーバ台数のある企業では、以前からニーズがあったと思います。例えば情報システム子会社様などの場合、親会社からサーバ資産を預かっています。それをしっかり把握して、何かあった時に報告しなければなりません。
しかし多くの場合は、エクセル等を使って手動で台帳管理をしていて、実際の状態とは乖離してしまっているとか、細かいアプリケーションまでは管理できていないのが現状です。
それを解決する手段として、Kompira Sonarが有効だと考えました。

Kompira
選択の理由

開発の容易さ、柔軟性、価格面にメリットを感じた

自動化の製品は他にもありますが、Kompiraシリーズの選択理由は何でしたか?

長岸:この類のツールはかなり価格が高いんですね。競合製品はLMISに相当する機能も持っているので、組み合わせると価格がかなり高くなってしまうのです。
そうなると、機能としては揃っていても、価格面で戦えない。それでLMISとして自力で開発する必要があると考えていましたが、開発リソースは限られています。
どこかと上手く組めないかと考えていた矢先にKompira Enterpriseを知り、まず機能面で大きなメリットを感じました。
ジョブフローを使って自由に機能拡張できる点もやりやすいと感じましたし、書き方を学ぶのも比較的簡単だと感じました。ジョブフローを学べば、後々自社で拡張していける点も魅力ですし、価格面にもメリットを感じてOEMという形で利用させて頂く事にしました。開発の容易さ、柔軟性、それから価格面のメリットがKompira Enterpriseを選んだ理由です。

OEMの一番のメリットはどのような点でしょうか。

長岸:メリットはスピードですね。時間を買うようなところはあります。全てを自前でというのは、よっぽどの大企業でなければ難しいし、時間がかかります。
餅は餅屋で、専門のノウハウを持っているところにお任せしたほうが効率がいいわけです。
自動化に関してはフィックスポイントさんがノウハウをたくさん持っておられるので、それを使わせて頂くと。お互いの強みを組合わせることで、オールインワンにも対応できるのがメリットではないでしょうか。

検証も含めた検討期間はどれくらいでしたか?

長岸:Kompira Enterprise導入時の選定自体は三か月くらいだったと思います。もともと他部署からある程度中身の紹介は受けていて、魅力を感じていたので、競合との比較を合わせても2~3か月では結論を出しました。
そこからOEMとして組み込む事なったのですが、LMIS本体の方も含めて、開発期間は半年くらいだったと思います。
もし自社で開発していたら1年以上は余裕でかかったでしょうね。開発費ももっとかかりますし、出来上がったものの品質面に関しても、リリース当初は色々問題が出るものです。
そういう意味でやはり時間を買わせて頂いて、短時間で高い品質のものを提供できたと思います。

Kompira Sonarはどのような目的で導入されましたか?

澤田:LMISを導入頂くために、サービスを拡充していくことが目的ですね。私たちがOEMや連携を利用しているのは、周りのサービスを充実させていくことが目的ではなく、それによってLMIS本体を導入頂くというところに主眼を置いています。
今時は企業様の中にサーバルームがあって、鍵がかかっていてラックが置いてあって、というケースはそこまで多くはありません。
どこかのデータセンターやAWS、Azureにサーバを置いているとは思いますし、情報を取得するだけなら、各サービスのモジュールで収集することも可能です。
しかしLMISで構成管理をする意味と言うのは、ただ単に現在の情報が最新で取れるからと言うことだけではありません。収集した構成情報と、LMISで管理できる他の情報との連携ですね。インシデント管理であったり、変更管理であったり、リリース管理と紐づけて管理できるというところがKompira Sonarで情報を収集して、LMISで管理する意味だと思っています。

Kompira AlertHubについては、OEMではなく連携をご選択いただいた理由は何ですか?

澤田:Kompira AlertHubは、開発して、APIを組んでという手間をかけなくても、普通の連携で問題なく構築ができると考えたので、連携を選択しました。
LMIS側にアラート集約の機能を取り込んでしまうと、基本的に変えられない部分が出てきたり、柔軟性が薄れてしまう部分があります。アラート集約のノウハウは御社のほうが蓄積されていますし、連携にしておくとKompira AlertHubのアップデートがダイレクトに提供できるというメリットも大きいと思いました。

AlertHubと
LMISの連携事例

アラートを集約した上で、
改善のプロセスを回せることが提供価値に

Kompira AlertHubとLMISの連携でお客様の課題を解決した例があれば教えて下さい。

高橋:Kompira AlertHubだけではないのですが、Kompiraシリーズでシステム運用全体を自動化して、自動化した結果をLMISに取り込んで管理して行くという案件がありました。
それまでは手作業でEXCELやACCESSを使って管理されていたのですが、案件ごとにフォーマットや
プロセスが違っていたので、それを標準化して、ITILに準拠した形でLMISで管理していくというプロジェクトでした。
一番の目的は運用の効率化で、その手段として自動化を検討されていたようですが、その結果を管理して行くツールとしてLMISをご採用頂きました。

お客様が一番苦労されていたのはどの部分でしたか?

高橋:アラートのフィルタリングが一元化されていなかったこと、それから案件ごとのプロセスと管理方法の違いや、登録フォーマットの種類の多さではないでしょうか。
アラートに関してはKompira AlertHubで集約して、一括で管理できるようになったのは大きな効率化だと思います。
LMISが必要だったのは管理の部分でしたが、まずはフォーマットとプロセスの標準化を行うのに数か月かかりました。但し、それさえできればLMIS側で一つのフォーマットで管理できるので、教育工数は大きく減ったと思います。
それからLMISを連携することで、Kompira AlertHubで収集したアラート情報を取り込んで、プロセスの管理も出来るようになりました。

澤田:この案件では、御社がお客様に自動化のご提案をされている中で、管理ツールとしてLMISをご紹介していただいたんですね。
LMISがITIL準拠のツールだから、それならプロセスもITILに準拠していきましょうという話になりました。自動化することによって運用を効率化した上で、改善のプロセスを回せるようになりましたので、KompiraシリーズとLMIS連携の価値をご提供できたと考えています。

導入の効果

オプションの拡充によって、提案の幅が広がった

KompiraシリーズとLMISの提供で、顧客側ではどのような効果が出ましたか?

長岸:上がってきた情報をExcelに転記するとか、人手でゴリゴリやっていた作業が自動化されたので、非常に喜ばれていますね。

御社側ではどのような効果がありましたか?

長岸:提案の幅が広がりました。御社と弊社の双方を組合わせることで、色々な提案が出来ています。直接的でなくても間接的に食い込んで行けたり、新たな提案ができる環境が作れていると思います。そういったところは大きなメリットだと思いますね。

今後、Kompiraを使った新たな展開などはお考えですか?

澤田:しっかりとしたプロセス管理がされた上で、必要な部分を自動化していく。それが工数削減や人員削減に繋がると思います。先程もお話した通り、どのようなオプションがあったらお客様にLMISを導入する価値を提供できるかという点で、今後もKompiraシリーズとLMISのコラボレーションを広げて行って、様々なお客様にご提案できればと考えています。

長岸:もともと「自動化」というのは私たちの大きなテーマになっていますので、自動化製品の提供を突き詰めていきたいと考えています。
そういう意味で、Kompira AlertHubには非常に期待しています。
今後、御社でもさらに新しい製品は出てくると思うので、LMISと組み合わせることによって、我々のリソースの多くをつぎ込まなくても提案の幅が広がっていく。
そうやって、顧客のニーズを自動化で解決していきたいと考えています。