AIの需要拡大に伴うメモリ/SSD逼迫と、企業が今取るべき対策
昨年末以降、PC向けメモリやSSDの価格上昇が続いています。
PC本体価格の上昇も見込まれ、一部のBTOメーカーでは受注調整の動きも見られます。この影響は、少なくとも当面は続く可能性があります。
背景には為替やインフレ要因もありますが、主因は生成AIや大規模モデルの普及に伴うデータセンター側の需要増です。
主要クラウド事業者によるAI向け高性能サーバの先行調達や、DDR5・HBMなど高付加価値製品への生産シフトにより、DRAMやNAND(SSD)の需給は引き締まっています。その結果、価格上昇や納期延長が起こりやすい状況です。
この動きは、オンプレミス機器の調達費増やクラウド利用料の上昇を通じて、企業のITコスト全体に波及するリスクがあります。
こうした局面では、まず在庫と既存契約の棚卸を行い、主要クラウドベンダーに費用影響を確認することが有効です。
初動対応だけでも、突発的な高価格調達を避けられる可能性があります。
技術面では、データ圧縮や重複排除(Deduplication)、ストレージ階層化といった施策が比較的短期間で効果を得やすい対策です。
環境によって差はありますが、容量を10〜40%削減したり、高価なホットストレージ利用を25〜60%抑制できた事例もあります。
PoCを早期に実施し、効果を確認する価値があります。]
調達面では、長期固定価格や納期保証など契約条件の見直し、発注の分散化や代替サプライヤーの検討がリスク低減につながります。
短期のスポット購入に依存しない調達戦略が重要です。
実務的なアクションとしては、
1)直ちに在庫・契約の棚卸とベンダーへの影響確認
2)1か月以内に圧縮・重複排除・階層化のPoC実施
3)数か月以内に調達条件と予算の見直し
を一つの目安としてください。
メモリやSSDの逼迫は、AI投資という構造的変化に起因する側面が大きい状況です。
技術・調達・財務の各面から早期に手を打つことで、不確実な市況下でもITコストとサービス品質の安定化を図ることができます。
システム運用自動化サービス「Kompira」って?
・製品資料ダウンロードはこちら
・各種セミナーはこちら