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System operation glossary

DX (Digital Transformation)

デジタルトランスフォーメーション(DX: Digital Transformation)とは、進化したIT技術を活用することで産業構造を変化させることを意味します。英語ではDigital Transformationと書きますが、略語は「DT」ではなく「DX」ですが、これはTransformationのTransは交差するという意味があるため、交差を1文字で表す「X」と略すことが一般的な英語圏の表記に準じているためです。

DXは、スウェーデンの大学教授エリック・ストルターマンが提唱した概念だとされています。ストルターマンによれば、DXは「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」と定義されています。
「Digital Transformation」を訳すと「デジタル変換」ですが、意味的には「変換」というよりも「変革」という言葉の方が適切です。すなわち、DXが及ぼすのは単なるビジネスのデジタル利用の「変換=IT化」ではなく、デジタル技術を用いた破壊的な変革を意味する「デジタル・ディスラプション」。既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションを目指すものだからです。

経済産業省はDXに関する研究会を開催して企業のDXの後押しをしています。そのような活動の中で2018年9月に「DXレポート ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開」を発表してして「2025年の崖問題」への危機感を募らせています。「2025年の崖」とは、IT人材の不足やレガシーシステムの保守切れ、ビジネスモデルの陳腐化などにより、国として年間最大12兆円程度の損失が生まれることを意味しています。さらに2018年12月「DX推進ガイドライン」、2020年12月に「DXレポート2(中間取りまとめ)」を発表し、レガシー企業文化からの脱出の必要性を示しました。