マルチ・ベンダーとは、異なるメーカー、製造元の製品を組み合わせて使用すること。特に、システム開発などで、様々な製造元から、それぞれ適したシステムの構成要素を購入して、それらを組み合わせることで一つのシステムを構築すること。例えば、最も安価な組み合わせ、最も性能の高い組み合わせ、最も普及している組み合わせなどの製品選定方針、開発方針に応じて選定を行います。
また販売代理店などが複数の製造元の製品を取り扱っていることを意味する場合もあります。
対義語は「シングル・ベンダー」（single vendor）で、一社の製品のみで統一することを指す。

マルチ・ベンダーで構築したシステムは、開発方針に基づいた最適な構成を選択出来る一方、シングル・ベンダーで揃えた場合と比較して製品のサポートが限定されることから、構築・運用に際して幅広い知識や経験が求められる事が多い。また構築時においては、他社の製品との組み合わせで予期しないトラブルが発生するリスクもある。