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System operation glossary

エッジ・コンピューティング

ITシステムにおけるデータの発生源となるIoT端末などのデバイス内や、それらの近くに設置されたサーバーでデータ処理を行う分散コンピューティングの技術です。従来はデータを処理システムに集約して加工や分析を行ってきましたが、これらの一部の処理をネットワーク末端(エッジ)のIoTデバイスやサーバーで行い、加工されたデータを中央の処理システムに送信します。これにより不要な通信を減らして遅延やネットワーク負荷を低減するとともに、中央の処理サーバーの負荷低減を実現します。

エッジコンピューティングでは、各種の測器、監視カメラ、工場の制御装置、個人のウェアラブル端末、無人運転自動車、産業用ドローンなどを「エッジデバイス」として扱います。これらのデバイスから発生するデータはデバイス自身で加工されたり、支店や工場などの遠隔エリアに設置されたサーバーなどの処理系を「ロケーションエッジ」と称して、これらで集計、フィルタリングなどの一次加工された後に中央の処理サーバーに転送します。

このような処理の分担により、ネットワークの負荷の軽減、エッジデバイスに対する低レイテンシーの実現、中央の処理サーバーの負荷軽減が期待されます。