Enterprise 技術情報 Enterprise Technical information
Kompiraの機能 Windowsでリモートスクリプトを実行する(その1)
KompiraはLinuxなどのssh接続できるもの以外に、Windowsに対するアクセスもサポートしています。
今回の記事ではKompiraの”リモートスクリプト”を利用して、Windowsサーバーでバッチファイルを実行する方法をご紹介します。
環境情報
本記事は、以下の環境で検証しております。
Windows側での設定
KompiraからWindows機への接続はWinRM/WinRSを利用して接続します。Windows Serverでは通常、デフォルトで必要な設定が行われておりますが、必要に応じて設定を行ってください。
スタート > “Windows Power Shell”を右クリック > “管理者として実行”
下の実行例の様に、”winrm qc” コマンドを実行してください。
ここまでで、Windows側の設定は完了です。
Kompira側の設定
実行するスクリプトを記述する”スクリプトジョブ”オブジェクトと、これを実行するサーバーを指定する”ノード情報”、”アカウント情報”を作成します。
まず”アカウント情報”ですが、ここでは”AccountOnWindows”という名前で以下のように作成しました。(ユーザ名は任意で結構です。)
Windows機で作成したアカウントの名前とパスワードを入力してください。
次に”ノード情報”ですが、ここでは”WindowsServer”という名称で作成しました。WindowsサーバーのIPアドレスを記載し、”接続種別”は”winrs”を選択してください。一番下の”アカウント”は先に作成した”AccountOnWindows”を選択します。
最後に”スクリプトジョブ”ですが、ここでは”Win機でバッチファイルの実行”という名前で作成しました。”ソース”は以下のように指定の引数等を表示させています。
Win機でバッチファイルの実行”
スクリプトジョブの実行
実行画面で先に作成したノード情報(“WindowsServer”)とアカウント情報(“AccountOnWindows”)、引数として「hello」を指定して実行します。
ここまで、Linuxの場合と同様に、Windowsに対してもスクリプトジョブを実行できるところまでを見てきました。リモートサーバーに直接バッチファイルなどを配置するとバッチファイルそのもののメンテナンスが大変ですが、Linuxなどの場合と同様にKompira側でそれらを管理して、複数のサーバーに同じ処理を実行させる事が可能になります。
項目 | バージョン |
OS | CentOS Linux release 7.7.1908 |
Kompira | ver.1.5.5.post7 |
Windows Server | 2019 (バージョン1809) |
WinRM | 3.0 |
C:\Users\Administrator> winrm qc WinRM サービスは、既にこのコンピューターで実行されています。 WinRM は、管理用にこのコンピューターへのリモート アクセスを許可するように設定されていません。 次の変更を行う必要があります: ローカル ユーザーにリモートで管理権限を付与するよう LocalAccountTokenFilterPolicy を構成してください。 変更しますか [y/n]? y WinRM はリモート管理用に更新されました。 ローカル ユーザーにリモートで管理権限を付与するよう LocalAccountTokenFilterPolicy を構成しました。また、ファイヤーウォールなどで通信を管理している場合にはポート5985番にリクエストを行えるように設定してください。 続いて、KompiraからWinRM経由でアクセスできるよう、Basic認証と暗号化していない認証を許可します。 同様にPower Shellの画面から次のコマンドを実行してください。
winrm set winrm/config/client/auth '@{Basic="true"}' winrm set winrm/config/service/auth '@{Basic="true"}' winrm set winrm/config/service '@{AllowUnencrypted="true"}'



@echo off echo Kompiraから実行しています。 echo 引数は %1 %2 %3 %4 です echo ユーザーは %USERNAME% です。 echo ホスト名は %COMPUTERNAME% です。Windowsでバッチファイルを実行させる場合拡張子を設定する必要があるので、”拡張子”の欄に”bat”と入力してください。


スタートガイド
Kompiraジョブフローの基礎
ジョブフローの簡単な例
Kompiraの機能
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- フィールド修飾子でフィールドの入力内容に制約を設ける
- Kompiraでの文字列のパターンマッチング
- Kompira上でWikiページを作成する
- スケジューラを使って定期的にジョブを実行する
- ジョブフローを実行するフォームを作成する
- テーブル内の情報を選択して処理を実行する
- ジョブフローに権限設定をする
- ジョブフロー画面の各種設定
- Pythonで記述された処理をKompiraから呼び出す
- Kompiraオブジェクトのプロパティ,メソッド,フィールドを扱う
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その1)
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その1)
- Kompira上のデータをバックアップする(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その3)
外部との連携
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- Prometheusからの通知をKompiraで受信する
- Kompira cloud Pigeonを利用した通知電話の利用
- ネットワーク機器へのコマンド投入
- KompiraからWindowsGUIアプリケーションを操作する (1/2)
- メールを送信する
- メール受信をトリガーにしてジョブフローを実行する
- アラートメールをフィルタリングして転送する
- チャネルを利用して外部システムからデータを受信する
- Webページから内容を取得する
- Redmineへ新規チケットを登録する
- Redmineでのチケット作成をKompiraに通知する
- Kompira REST APIを利用して外部からジョブフローを実行する
- Kompira REST APIを利用して外部からオブジェクト情報を取得する
- KompiraからSlackに通知する
- Slackでの投稿をKompiraに通知する
- KompiraからTwilioで電話をかける
- Zabbixからの通知をKompiraで受信する
- syslogをKompiraで受信する
- snmptrapをKompiraで受信する
- KompiraでExcelファイルの読み書きをする
- KompiraでGoogle SpreadSheetの読み書きをする
- Active Directoryから情報を取得する
- Active Directoryにユーザーを登録する