Enterprise 技術情報 Enterprise Technical information
Kompiraの機能 ジョブフロー画面の各種設定
ジョブフローの画面にはいくつかの表示タブやチェックボックスが用意されています。今回の記事では、それらの使い方についてご説明します。
動作確認環境
ジョブフローの作成 説明のための例として、次の様なジョブフローを適当な名前で作成してください。
ここで「ジョブフロー」タブをクリックすると、次のように表示されます。
この画面では、黄色でハイライトされた箇所がジョブフロー中の実行中の行を表しています。上図ではsleep(30)によって30秒停止中であることが分かります。(30秒経過後に一番最後のprint(“終了”)に移ります)
次に、「子プロセス一覧」タブをクリックすると次のような画面に移ります。
この画面ではforkブロックによって生成された子プロセスの一覧が表示されます。
例のジョブフローでは、forkブロックを使って2つのprint()をそれぞれ別の子プロセスで実行しており、その両方が終了しているのが確認できます。
どちらかのプロセス名称のリンクをクリックすると、print()の実行結果が表示されます。
forkブロックの詳細については本項では扱いません。詳細はマニュアル等を参照してください。
ステップモード
続いて、ジョブフロー編集画面の設定タブについて見ていきましょう。
ジョブフローの編集画面の「設定」というタブをクリックすると、上図のような入力フォームが表示されます。
このうち、ステップモードとは、ジョブフローをデバッグする際に使用するモードです。コマンドの実行前にジョブフローが一時停止し、実行コマンドの 内容を確認できます。
「ステップモード」のチェックボックスを有効化して実行すると、次のような画面になります。
“[SUBMIT COMMAND: uname -a]” で出力が停止します。
この時、「ジョブフロー」タブでは次の様に表示されます。
[“uname -a”]が実行されるステップで処理が止まっているのがわかります。
ここで「続行」ボタンをクリックすると、処理1として[“uname -a”] が実行され、処理2である[“pwd”]が実行される前に再び停止します。
このように、ステップモードでは、[…] で表記される実行ジョブの実行前にジョブフローが一時停止し、実行ジョブで実行されるコマンドの内容を逐次確認できます。
チェックポイントモード
チェックポイントモードとは、ジョブフローの実行状態を随時保存するモードです。ジョブフロー実行中にKompiraサーバが異常終了した場合、保存されたチェックポイントの状態から、ジョブフロープロセスを再開できるようになります。
Kompiraのプロセスが障害で停止してしまい再起動をした場合、通常モードで実行されたジョブフローのプロセスは消えてしまいますが、チェックポイントモードで実行されているジョブフローのプロセスはステータスが「待ち(停止中)」となって、プロセス一覧に残ります。
プロセスを選択して「続行」をクリックすることで、プロセス停止前の段階から再開する事が可能です。
監視モード
監視モードには、「なにもしない」「プロセス終了時にメール送信」「プロセス異常終了時のみメール送信」の3種類あります。
これによってジョブフローが完了した際のメール通知を行うかどうかが設定できます。
メールの送信先や文面は、Configオブジェクト/system/configを編集することで変更できます。
また、SMTPサーバーに関する設定を入力することで、メールを送信するサーバを変更することも可能です。(特に指定のない場合にはKompiraサーバーからメールが配信されます)
ジョブフローオプション
ジョブフローの編集画面を表示すると、ジョブフローを記載する「ソース」欄の下に、3つのチェックボックスがあります。
・ 多重度: 指定したジョブフローを同時に実行できる数を指定します。多重度の数を超えるジョブフローのプロセスが呼び出された場合には、他のジョブフローが完了するまで実行を待たされます。多重度を0以下にした場合には無制限と解釈されます。
・ デフォルトチェックポイントモード: 先にみてきました「チェックポイントモード」のデフォルト値を設定します。
・ デフォルト監視モード: 先にみてきました「監視モード」のデフォルト値を設定します。
「多重度」については、ファイル操作やDBアクセスなどでデータの整合をとる場合など、競合を防ぐために排他的に実行する必要があるジョブフローに対して設定します。
このようにKompiraにはジョブフローの編集時や実行時の動作確認を支援する機能や、実行時の動作モードを設定する機能などが用意されています。ぜひジョブフロー作成時や運用時にお役立てください。
動作確認環境
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Kompira | 1.5.5.post8 |
OS | CentOS Linux release 7.8.2003 |
ジョブフローの作成 説明のための例として、次の様なジョブフローを適当な名前で作成してください。
print("処理1") -> ["uname -a"] -> print($RESULT) -> print("処理2") -> ["pwd"] -> print($RESULT) -> sleep(30) -> print("処理3") -> ["whoami"] -> print($RESULT) -> print("処理4") -> ["ps"] -> print($RESULT) -> print("処理5") -> ["vmstat"] -> print($RESULT) -> { fork | print("hello") # 子プロセス1 print("foo bar") # 子プロセス2 } -> print("終了")ジョブフロー実行状況の確認 先程のジョブフローを実行すると次の様な画面になります。












スタートガイド
Kompiraジョブフローの基礎
ジョブフローの簡単な例
Kompiraの機能
-
- フィールド修飾子でフィールドの入力内容に制約を設ける
- Kompiraでの文字列のパターンマッチング
- Kompira上でWikiページを作成する
- スケジューラを使って定期的にジョブを実行する
- ジョブフローを実行するフォームを作成する
- テーブル内の情報を選択して処理を実行する
- ジョブフローに権限設定をする
- ジョブフロー画面の各種設定
- Pythonで記述された処理をKompiraから呼び出す
- Kompiraオブジェクトのプロパティ,メソッド,フィールドを扱う
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その1)
- Windowsでリモートスクリプトを実行する(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その1)
- Kompira上のデータをバックアップする(その2)
- Kompira上のデータをバックアップする(その3)
外部との連携
-
- Prometheusからの通知をKompiraで受信する
- Kompira cloud Pigeonを利用した通知電話の利用
- ネットワーク機器へのコマンド投入
- KompiraからWindowsGUIアプリケーションを操作する (1/2)
- メールを送信する
- メール受信をトリガーにしてジョブフローを実行する
- アラートメールをフィルタリングして転送する
- チャネルを利用して外部システムからデータを受信する
- Webページから内容を取得する
- Redmineへ新規チケットを登録する
- Redmineでのチケット作成をKompiraに通知する
- Kompira REST APIを利用して外部からジョブフローを実行する
- Kompira REST APIを利用して外部からオブジェクト情報を取得する
- KompiraからSlackに通知する
- Slackでの投稿をKompiraに通知する
- KompiraからTwilioで電話をかける
- Zabbixからの通知をKompiraで受信する
- syslogをKompiraで受信する
- snmptrapをKompiraで受信する
- KompiraでExcelファイルの読み書きをする
- KompiraでGoogle SpreadSheetの読み書きをする
- Active Directoryから情報を取得する
- Active Directoryにユーザーを登録する